なぜ、人は中望遠に帰ってしまうのか?
中望遠レンズを使う理由、または中望遠レンズの魅力
思えば一眼レフを買った大きな目的というのは、背景が綺麗にボケた写真が撮りたいから、だった気がする。
【単焦点】我が子を綺麗に撮りたいパパに必要なのは、カメラじゃなくて「明るいレンズ」なんです!!【命】 * prasm
ボディーとセットのキットレンズの写りに疑問符しかなかった僕は、ネットで見た「単焦点レンズ」というものに興味が湧いた。そこまでいうなら買ってみよう。
最初に買った単焦点は、超撒き餌レンズと呼ばれるCanonのAPS-C用50mm。
なるほど、ボケる。しかし、狭い。
35mm換算で80mmは中望遠域だ。当時の僕には圧倒的に狭かった。あと、当時のモデルはステッピングモーターがついてなかったからびっくりするくらいフォーカスがうるさかった。
なので、次は汎用性のある標準画角、APS-C用 F1.4のシグマ30mm、35mm換算で48mmくらいの画角。
お気に入りのレンズが写真を撮る楽しさを教えてくれた * prasm
なるほど、明るい、感動的に綺麗にボケる。この辺でF値の意味を理解する。
すると今度は1本でいろんな画角をカバーするズームレンズ、出来れば明るいズームレンズが欲しくなる。
F2.8通しの標準ズーム。特にAPS-C用は中古市場にわんさかとあるから助かる。
普段のお散歩に一眼引っ提げて行ったら、凄く幸せだった * prasm
ここから風景や星のように肉眼では体験出来ない広角方面に行くか、人物中心のポートレート域の中望遠に行くか、機動性のあるパンケーキに行くか、分かれ目となる。
僕の場合、ここでカメラシステムをAPS-C機からフルサイズ機に乗り換え。そして、標準域の単焦点、ズームレンズをそれぞれアップデート。
Sony Eマウントフルサイズ用ツァイス「55mm F1.8」の習作 * prasm
Sony α7ⅡにキヤノンのLレンズを付ける神々の遊び! * prasm
さらには運動会とかの子供の行事に対応するために、300mmまでいけるズームレンズに手を出す。
では広角方面は置いてけぼりか? というと、APS-Cのシステム用に広角ズームレンズを補充して、その他の広角にはGoProとRX0のカメラ本体で対応。抜かりはない。
手乗り1インチセンサーコンデジ、DSC-RX0 のある生活 * prasm
後おまけで360°カメラもあったりする。
誰でも完璧な写真が撮れるカメラやったわ、THETAって。 * prasm
ここでお分かりいただけるように、冒頭、一番最初に買った単焦点レンズ以来ぽっかりと「中望遠」のキラーレンズがないことに気がつく。
解像感のあるキリッとした写りと綺麗なボケ、欲しい写真とはこういう写真なのだよなぁとレンズが交換出来るタイプのカメラを使う度に思う。
実際にいろんなレンズやカメラを試してきて、理想のレンズとは、理想の画角とは、「中望遠」なのだよなぁと思い至る。
背景が溶けて消し飛ぶレンズ「SEL100F28GM」 * prasm
ゆがみのない写り、切り取りたい対象がハッキリするある程度の狭い画角、カメラ・被写体・背景の条件がきちんと整ったときに得られる確かな手応え。
目的と手段がピシリと合致する感覚。
なぜ、人は中望遠に帰ってしまうのか。
しらん。
知らんし、誰? 人って。人って。どこの域にでも帰りたくば帰れ。知らん、俺は中望遠が大好きや。
お帰りなさい、俺。ポエミーな言葉が口からこぼれる中望遠単焦点STFレンズ、それがソニーの G Master 「 SEL100F28GM 」
今後我が家では、一家に1つはアポダイゼーションを家訓とし、頑張っていきたい。
人は中望遠に帰る、って記事タイトル思いついたんで使っていいですよ。
— prasm👨🎤シンタロヲフレッシュ (@shintarowfresh) 2018年3月9日
文:シンタロヲフレッシュ
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