こうすれば、音楽がもっと好きになるかもしれない。

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こうすれば、音楽がもっと好きになるかもしれない。

バリスタ

に選定していただきました。✌('ω')✌

はじめまして、ニシムラと申します。普段は会社員をやりつつ、No.26というブログで写真を垂れ流しています。

色んな縁が重なって、こうしてprasmに寄稿させて頂く運びとなりました。光栄でございます。

いきなり私事で恐縮なのですが、つい最近転職しました。
新しい職場には「妻の写真を撮るサブカル君が来る」というインプットがされていました。社会人要素がまるで入ってないけど、大丈夫なのかな・・・。

ただその通り、僕はサブカルチャーが好きな人間です。
そのサブカルチャーにのめりこんだ、一番のきっかけは音楽が好きになったことにあります。

学生時代借りていた奨学金はほぼ何かしら音楽関係に消えて、今それを返済しています。利子付きで。

今回は僕の実体験から考えた、皆さんが音楽をもっと好きになるためのTIPSをお届けします。

アルバムを聴こう

好きなアーティストでも、友達にオススメされたアーティストでも何でもOK。アルバムを聴きましょう。

理由はアーティストの熱量を感じやすいからです。

アルバムはそのアーティスト渾身の作品です。並び順や音のバランスなどが緻密に組まれています。名曲と呼ばれる1曲でも、アルバムの流れで聴くとより良かったりします。

そうそう、プレイリストを否定しているわけではありません。

プレイリストはアーティストというより、選曲者の意図が強く出ています。
アルバムとはまた違った楽しみ方が出来て、これは音楽の興味を横に広げていくのにとても良いと思います。

音楽の歴史を辿ろう

暮らしもそうであるように、音楽も多くの人が繋いできた線の上にあったりします。

誰がどういう音楽をやって、誰から影響を受けたのか。それはもちろん、“何でその曲やアルバムを作ろうとしたのか”を知ると、より音楽への共感が生まれるかもしれません。

ライブに行ってみよう

意外とライブに行ったことがない人っているのでは…?

ライブに行くと、音楽は人が鳴らしているんだと実感することが出来ます。
そして生演奏で音が合わさっているんだと感じられます。音の振動や、人々の熱量を感じることができます。

ライブの楽しさは予定調和ではないところ。

その日の天気や気分、そして会場の人の数、選曲や出音、全てが1度きり。最高もあれば最悪もある、でもそんな焼増し不可能な体験が出来るって素晴らしいですよ。

フィジカルを手にしよう

「フィジカル」なんてカッコつけて言ってますが、要は“モノ”のこと。

CD やレコード、グッズのことです。今はとても効率良く音楽を聴ける時代だと思います。

Spotify や Apple Music などのサブスクは、月1000円で膨大な音楽にアクセスできます。

先に挙げた「アルバムを聴く」「音楽の歴史を辿る」は、インターネットでかなり効率良く実行できます。もうインターネットで聴けない音楽なんてないんじゃないかな。元々CDやレコードは“音楽を聴くための手段”でしたが、手段としてはサブスクの方が圧倒的に優っていると感じています。

撮影:ニシムラタクヤ

それでも、僕はCDやレコードを買います。
特にレコード。理由は作品を所有していると言う実感があるから。Tシャツや缶バッジなどのグッズと位置付けが近くなって来ていると思いますが、それでも音盤は特別です。

一つのパッケージに込められた熱量が段違いで、それに触れることのできる唯一の媒体です。これはとても感覚的な話ですが、若者を中心としてレコードが再熱しているのは、レコードに媒体としての意味以外を求めているからでしょう。

そうそう、僕の部屋には父親が聴いていた The Beatles のレコードがあります。このレコードは父親から従兄弟に渡り、僕のところに戻ってきました。

たまに音が飛んだりします。この音飛びはこの盤にしかありません。

大量生産品でありながら、長い年月をかけてここにしかない1枚になりました。これもフィジカルの魅力の一つです。

能動的になったとき、世界が広がる

僕は一時期の間、音楽への熱量が少し下がったことがあります。

生活や仕事の変化が主な原因です。ただ音楽の手軽さは増す一方でしたので、日々音楽は聴いていました。ただ何故かあまり熱が持てない。

その頃を振り返ると、今回ピックアップした事項を一つもやってなかったんです。

知的好奇心のスイッチがオフでした。

やはり自分から触れに行かなければ、熱量に限界が来ます。逆に能動的に触れに行けば、どんどん楽しくなって、視界が広がっていきます。

知的好奇心の沼へ行こう

今回は音楽の TIPS でしたが、サブカルチャーの楽しさってこの「知的好奇心の行き場が膨大にあるところ」なんですよ。そして、自分でもクリエイト出来るところ。
ファンが作って、それがまた新しいカルチャーになって、誰かの知的好奇心の行き場になる。すごい沼!

皆さんが今読んでいるこの prasm というブログは、まさにそんな沼の断片みたいなもんです。今回の僕の記事が、音楽を今より少しでも楽しむキッカケになると嬉しいですし、prasm を知的好奇心の矛先にして頂けると幸いです。

そうだ。最後に、先述の父から譲り受けたレコードを紹介させてください。
ベタですが、The Beatles の Abbey Road です。

The Beatles は僕が幼い頃、カーステレオからよく流れていました。でも大人になって、改めてこのアルバムを聴いたとき、懐かしさより新鮮さが上回りました。理由はおおよそ、この記事に書いた通りです。

意外と自らの意志で再生したことがない The Beatles、是非聴いてみてください。

撮影:ニシムラタクヤ

アイキャッチ・挿絵:

文:ニシムラ タクヤ

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