評判の悪い子ほど愛しいDO「キヤノン EF70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM」
フルサイズ用のレンズ、3つめはまたキヤノン。
先に結論を言っておく。「EF70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM」は、定価がL相当に高く設定されたせいでネットの評価がかなり低い不遇のレンズ。けれど中古の価格帯——6万円弱なら、ぜんぜんいける。300mmまでのズームなのに全長が短くて小型、色収差を押さえ込むDOレンズで、運動会やお出かけにカバンへすっと入れておける1本だ。世間でもてはやされる王道を素直に選べない人ほど、この緑はちまきが愛しく見えてくる。
α7Ⅱ にマウントコンバーター「 MC-11 」をカマした装備なので、全長の長いズームレンズは不格好で携帯にも不便。

ここからさらに伸びるのはなかなかきつい
となると全長の短い「 EF70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM 」が便利だろう、とこいつをチョイス。
シグマ製のマウントアダプター「MC-11」買うたけど、α7ユーザー必携ちゃうかな、これ * prasm
後継機もなく、ただひっそりと廃盤になった「 EF70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM 」よ。
状態のよい中古をマップカメラでゲット。6万円弱だった。
2004年の発売から10年以上経過、当時最先端な技術をこれでもかと詰め込みサイズを小型に押さえ込んだレンズ。

キヤノンハイエンドレンズのLシリーズに匹敵する価格帯で勝負した強気なレンズだけども、Lのズームレンズと価格帯がややかぶっているためにネットの評価はかなり低め。
色収差を押さえ込むDOレンズ、70-300の高倍率ズームなのにレンズの全長を押さえたサイズ感。妙にデザイナブルな緑はちまき、状態のよい中古で運動会用のレンズとして選んでみた。
結論から言えば、中古の価格帯だったらぜんぜんいける。
人物撮影に向いている望遠ズーム。中心ジャスピンは解像する。現像でノイズをとればクリアになる。
残念ながら不遇の逸品で廃盤となったレンズだけども、気に入った。
いとおしさがすごい子、それが「EF70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM」
EF70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM の外観
写りで勝負なレンズの外観を語るのもアレだけども、1つ前に買った「24-105mm F4L」とセットになっているようなデザイン。

レンズ然としてて好き。
意図せずズーム域にレンズが伸びるのをロックするスイッチが地味に便利。

300mmまでいけるズームレンズなのに「24-105mm F4L」よりも短いのがよい。

伸びたらこんな感じ。

わざわざ全長の短い携行に便利なレンズを使って三脚もあるかよということで基本手持ちだけども、手ぶれの失敗はほとんどない。これはα7Ⅱが優秀という感じ。
手ぶれ補正に関してモードがある(流し撮り用?)けども、ボディーが純正じゃないから関係ない。

あれだけLレンズ愛をぶち上げてLじゃないのかよという感じだけども、定価でいえばL相当なこの子。このL相当なのにLじゃない別路線感がたまらない。
しかもすこぶる評判が悪くて(悪いレンズじゃないけども定価販売価格が高すぎる)中古市場がなかなか充実してて捗る。
キヤノンのフラグシップレンズでお馴染みの“赤はちまき”ではなく、なんなんこれという感じの“緑はちまき”。
この緑はちまきはレンズ性能「DO」の証。色収差を押さえ込む機能を搭載!という感じの「DO」だけども、正直よくわからん。
なにこれ! 緑!変!300mmズームなのにある程度小型!で飛びついたことをご報告したい。
あと、めっちゃ重い。

ズームの伸びっぷりは2段階。

ガンダムの武器感、ある。
実写した写真

300mmまでのズームだけども、解像感は200mmくらいがピーク。

最新のLレンズや、Zeissに比べるとカリッと感にはかけるけども、むしろポートレートなら独特の雰囲気が出てくる。ボケもザワつかずきれい。
周辺の光量落ちはどの域でも顕著だけども、それも味と言えば味。

F4.5スタートでズーム域だとF5からになるけども、それでもピントのあう範囲はかなり狭い気がする。

望遠端300mmだとたしかにやや甘いけども、髪の毛とかはちゃんと解像してる。ボケもきれい。

色収差が出ずに輪郭はくっきりと乗るので、対象が引き立つ。
レンズのサイズも小さめで済むので、お出かけのときには撮影カバンにすっと入れておける。
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DOズームの雑感
ネットでレンズのレビューを見る限り、まあ不評(笑)
それもそのはずで、金額ベースで考えるにあと数万円載せれば、EF70-200mmのLレンズ、EF70-300mm のLレンズが中古で買えるわけで、強い何かがない限りこの緑はちまきを選択する理由もない。

なんというか、僕のように世間一般でもてはやされる奴を素直に好きになれない影と捻りのあるハートを持っているアウトサイダーにはたまらないものがある。
なんだ、お前もか、的な。
ちなみに、

運動会に向けて実写したくて借りてきた70-200のLⅡ。

金の刻印かっこいい。

憧れの白ズームと比べると、こう。

ズーム伸ばしてもこういう感じなので、70-300mm DOの小型ップリがわかる。
大仰な白を振り回さず欠点を受け入れながら己のスタイルと呼応するレンズを選びたい層だけが持てばいい感じのレンズで、なにこれそんな人って僕の他におる? というレビューになって、それはそれとして味よね。と思うわけである。
旧型の「24-105mm F4L」とのセットである程度手前から奥までの焦点距離はまかなえた感があって、満足。キヤノンサンには是非とも緑はちまきの後継レンズを作ってもらいたい気もするけども、運動会やディズニーランド以外はあんまり使わないかな。ズームレンズは。
それでも何かの折りにカバンに入れておいても邪魔にならないサイズ感は絶妙。(重みはけっこうある)
α7Ⅱのボディー内ブレ補正が強く効くし、MC-11 マウントアダプターをカマしても合焦速度はかなり速い。システム全体をコンパクトにまとめたいなら、70-300mm DOを中古で手に入れておくのは悪くない。
純正レンズじゃなくても失敗が少なく、ほんとにフルサイズ機として隙がなさ過ぎる子、α7Ⅱ。
EF70-300mm DO の欠点と評判——それでも選ぶ理由
ネットでこのレンズのレビューを見ると、まあ不評。理由ははっきりしていて、定価がL相当に高く設定されたから。あと数万円足せば、EF70-200mmやEF70-300mmのLレンズが中古で買えてしまう。だから「強い何か」がない限り、わざわざこの緑はちまきを選ぶ理由がない、という評価になる。
欠点も正直に挙げておく。周辺の光量落ちはどの焦点域でも顕著。望遠端300mmはやや甘く、解像感のピークは200mmあたり。F4.5スタートでズーム域はF5からと、明るいレンズではない。そして、けっこう重い。
それでも中古の価格帯——6万円弱なら、ぜんぜんいける。色収差を押さえ込むDOレンズで輪郭はくっきり、中心はジャスピンで解像する。周辺の光量落ちも味と思えば味。300mmまで届くのに全長が短くて小型、お出かけのカバンにすっと入る。世間でもてはやされる王道を素直に選べない人ほど、この欠点ごと愛しく見えてくる1本だ。
関連:運動会には300mmズームで/なぜ、人は中望遠に帰ってしまうのか?/Sony α7Ⅱ にキヤノンのLレンズを付ける神々の遊び!
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文:阿部信太郎 / シンタロヲフレッシュ
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