二台目にちょうどいい左右完全分離型Bluetoothイヤホン「QCY Q29」を試すッ!【PR】
左右完全分離型イヤホン、って呼び名に違和感を感じているフレッシュです。
いや、本来的にはコードレスとかケーブルレス・ワイヤレスで良かったはずなのに、「本体」とは「ケーブルなし」でつながる「実際はケーブルを持っているヘッドホン」が既に存在して市民権を得てしまっているおかげで、「左右完全分離型」とかフルワイヤレスとかよくわからんことになっていますよね。
さて。
正直に申しまして、この「左右完全分離型Bluetoothイヤホン」界隈でハイエンドな体験をしたいならばiPhoneとAirPodsを買って下さい。
廉価版といわれているiPhone SEでも¥44,800 (税別)~、アップルが自社スマホに併せてチューンしたイヤホン「AirPods」は¥16,800 (税別)(BluetoothだからiPhone以外でも使えるよ)、正直そこそこな筐体とそこそこな金額をかけないと「思っている感じのケーブルのない快適さ」は得られません。はい。
後述しますが、左右独立型の懸念点である、常に左右ちゃんと聞こえるか問題に関して「AirPods」はかなり高い精度で左右ちゃんと聞こえます。
とはいえ、
レビュー用にいただいた「QCY Q29」がまるでダメか? と言われたらそんな事はなく。
デザイン、価格、性能を加味して、AirPodsほどコストはかけられないけどもフルワイヤレス使ってみたい人、二台目としてコストを抑えたフルワイヤレスイヤホン探してる人に向けてレビューをしたためます。
はい。
「QCY Q29」の概要
今回レビュー用にいただいた「QCY Q29」は激安とは違う言うなれば「中級機」です。
AirPodsに置き換えられるか? といわれると、性能と用途が違うというのが結論かな、と。金額が違いすぎるので単純な比較は難しい。
列挙すると
- バッテリーの持ち:2-3時間(AirPods並)
- 耳穴をふさぐカナル型(AirPodsはオープン型)
- デザイン:ある程度の作り込みを感じるので安っぽくはない。耳のあたりにスッとおさまってくれて外から見て違和感はない(AirPodsは付けた感じわりとうどん)。
- 黒以外にもカラバリがある
- フィット感:カナル型なので、耳穴の大きさ、耳の形状による(イヤピースサイズは3種類)。ずれ落ちることはないけども、個人的に長時間の使用は耳穴が痛かった。(カナル型全般に言える)
- 接続の簡単さ:悪くはない(一般的なBluetoothイヤホンと同等)
- ときどき片耳しか聞こえない(対処後述)
- 左右に若干のレイテンシー(遅延)がある。超厳密に言えば左右の再生にズレがある(数ミリ秒)
- 音質:やや低音が足りないが、カナル型なので外音の邪魔が少なく高音・中音はそこそこクリア
- 音楽よりも動画視聴に向いている音質
- 総じてサブ機としてちょうどいい性能
↑付けた感じはこういう感じ。けっこう自然である。
写真で見る「QCY Q29」
↑同梱されているのはこういう感じ。本体(イヤホン左右と充電ケース)、充電用のケーブル(マイクロUSB)、別サイズイヤーピース、説明書。
↑イヤピースはけっこう堅め。
必要なパーツは全て同梱。
ケースはかなりコンパクトで持ち運びやすくまとまっている。この透け感には理由があって、バッテリーケースのふたを閉めた状態でもイヤホン本体の充電状況がわかる。
↑パカリ。イヤホン本体はクリアパーツが使われていて、なかなかお洒落。安っぽくはない。
電源や通信状況が確認出来るLEDはクリアパーツの奥に仕込まれていて、作り込みはいい感じ。
クリアパーツの部分はボタンになっていて、長押しで電源のオン・オフ。
音楽や動画を再生している場合はクリックで再生・停止が左右どちらでも可能。
物理的にクリック感があるので、操作はしやすかった。
左右どちらにもマイクが付いている。片耳だけの使用も可能。アップルウォッチで電話する未来感が苦手な人はフルワイヤレスイヤホン1つあれば解決する。
ケース自体はマイクロUSBで充電。
ケース自体がイヤホンの外部バッテリー・充電器を兼ねているので、イヤホンの電源が落ちてもケースに戻せば充電可能。12時間再生出来るバッテリーを蓄積。
ケースに透け感があって、充電中のイヤホンの充電具合がケースを閉めたままでも確認可能。
イヤホンの固定はちょうどよく、カバンの中で外れることはなさそう。カチッとクリック感のある固定。
電極保護シールをちゃんと外さないと充電出来ないので、剥がしましょう。
フルワイヤレスな「QCY Q29」の仕組みを理解する
フルワイヤレスイヤホンには「片方しか聞こえない問題」がしばしば起こるのだけども、この「QCY Q29」がどうやって左右独立しているのかというと…
言葉で説明すると、スマホ・タブレットなどの親機とペアリングしているのは「右耳」。
で、次に「右耳」と「左耳」がペアリングして、左右同時に鳴る状況を実現している。
左耳は親機とは直接つながってないことを理解して、いざ使用編へ。
「QCY Q29」をiPhoneとペアリングして使ってみる
右耳をケースから取り出すと、スマホ(親機)から検出可能。もしもうんともすんとも言わなかったらクリアパーツボタンを押し込んで電源のオンオフを確認。
Bluetooth一覧に右耳「QCY-Q29_R」が出てくるのでペアリング。
これで右耳からは簡単に音が出る。
左耳とつなげる
説明書を見た感じ、左耳を右耳に近づければ勝手につながるらしく。
左耳の電源状況を確認して、オンならば右耳に近づけると自動でペアリングする。
左耳が鳴らない場合
- 電源の状況を確認する。(左耳を耳に入れてクリアパーツ長押しでポーンと音がしたら電源は入っている)
- 電源が入っているけど右耳とペアリングしない場合は、一度電源を落として再起動する。
僕が試用している間も数回は左耳がならない状況になったけども、再起動したら大抵はすぐ両耳から音が出た。
レイテンシーとカナル型、わかって使うなら買い
左右のイヤホンが直接親機にペアリングしてない仕組み上、右と左の音声データ転送タイミングが変わるわけで厳密に言えば左右の再生にはズレがある。
しかし実際使うときに気持ち悪いかと言えば、別に実質使用上は問題ない。例えば音量を上げるときの確認音「ピッ」が数ミリ秒ずれて聞こえる程度で、音楽の左右の位相が狂うとか、映像で台詞がズレて聞こえるわけでもない。
ごく短い音の場合に感知できる程度のレイテンシーになっている。
正直これは「QCY Q29」固有の問題じゃなくて、アップル純正以外の左右独立型ではこうなるんだと思う。
僕は普段カナル型をあまり使わないので、ねじ込み式のイヤホン全般は耳が痛くなるんだけども、普段からカナル型を使っている人は何の問題も無く使えるだろう。
片耳わずか5g程度(約5.3g)なので重量的な耳の負担は皆無、完全にケーブルのないイヤホン体験は快適そのもの。
トイレに立つときいちいち外さなくてもいいし、ちょっとした運動でも首回りに線が触れずに快適そのもの。
近くに家族がいても映像視聴の没入感が損なわれないので、カナル型はそれはそれで便利。
デザイン・性能・値段感、「中級機」としてしっかりした作りを感じた「QCY Q29」でございました。
職場はAirPods、フルワイヤレスを家用にもう一つ買おうかと思っていたところだったので「QCY Q29」はわりとヘビロテで使っているところです。
はい。
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文:シンタロヲフレッシュ
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