規則の可視化、ルールの顕現
Tune my rules & mechanism.
我が家にルンバが来ました。
ご存じ、iRobot社のお掃除ロボットですね。新築祝いに妻の弟君に頂きました。感謝。
結論から言えば、一番の変化は床のゴミがなくなったこと、じゃなくて、ルンバの清掃活動を阻害しないように、床にモノを置かなくなったこと。
整理整頓を意識する生活の中で一番邪悪なのが「床にモノを置くこと」ですよね。スッキリ暮らすの対極にあるイルでドープな「いともたやすく行われるえげつない行為」。
床に何かを置かないと収納が回らない=モノがオーバーフローしている状況ですからね。(もしくは戻す場所が遠すぎるか)
とはいえ、うちも床にはいろんなモノを置いてました。はい。
帰って来たときにはカバンをポイするし、子供たちはブロックや本を出しっ放しにするし、これはもういかんともしがたい状況だったんです。しかしルンバさんがそのシチュエーションを変えてくれました。
「ルンバの掃除を邪魔したらダメだよ」
「ルンバ君が困るよね」
「床のうえ、綺麗に出来る?」
これで床に出しっぱなしだった玩具や本は、綺麗になくなりました。毎朝の数分、出しっ放しになっている幾つかのオブジェクトを元の位置に片付ければリビングに関してはデイリーなメンテは終わり。
ああ、今日も床にモノがあってスッキリ暮らせない、ショボン、ワイは意志が弱いんや。と哀しみが募る日々でしたが、ああそうさ、ワイはポンコツさと自分の意思の弱さを受け入れます。
ワイ自身の意思は弱いけども、せめて、せめてルンバ君の邪魔だけはするまい。
床にモノがあると困るシチュエーションをあえて作って、仕組みで対応する。だって困るから。
貯金だって意思の力が介在する手前で自動的に引き落として積み立てる。食べ過ぎで困るなら皿を小さくする。早起きは楽しいこととセットで。
習慣にしたいことはダルみが介在しなくなるまでタスクを分断する。僕の場合は毎朝数分だけ床のうえを見回ればそれでいいように。
意思なんかよりも、仕組み、意思なんかよりも、仕組み、意思なんかよりも、仕組み。
床が綺麗になるお掃除効果よりも規則の可視化。ルールの顕現。
ウエッティーな意思の力に依存せず、自分が下した命令に従うドライなサッパリ感。
意志が弱いなぁとネガティブにどよーんとする日々ですが、弱いモノは弱い。
逆に考えちゃうと動けない。重くなる。言い訳を始める。
ルンバ君のようにプログラムでメカニカルに淡々と。
このルンバがまたかわいいやつでね、出かけている間に床をキッチリ掃除して、でもってちゃんと元の充電ベースに自動で戻るんだからあなた、ロボットのある生活最高じゃないの。
もっと早く買えば良かったよ、ほんと。もらったんやけどもさ。
文:シンタロヲフレッシュ