まんざらでもない

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娘も6歳になり、もうすぐ小学校に入学する。

僕もパパ小学校6年生から、パパ中学校編に突入というタイミングだ。パンをくわえた美少女と曲がり角で出会い頭にぶつかりたい。

なんとか大きな事故もなく、子供もいまのところ大胆にグレることもなく関係は良好である。と信じたい。

息子は3歳で、まだまだ可愛い盛りだ。

白と言えずに、チロになり、話しをしたい気持ちだけが先走って、あのね、あのね、あのね、あのね、あのね、えーっととなる感じが非常に可愛い。

子供たちへの愛を日々伝えるために、ことある毎に、自分の心が動いたタイミングで、天才!かっこいい!すごい!センスある!!天才!!と言いまくって日々を過ごしてきた。その結果、むしろ子供に褒めてもらえる機会がある。

パパすごい!パパ天才!!パパカッコいい!!!

これが、まんざらでもない。

どうということはない知識や技能を披露したタイミングで、または夜に帰宅したタイミングやいっしょにお風呂に入っているタイミングで褒めてくれる。

妻を始め、長く一緒にいる人は鏡で。

自分が日々どうやって過ごしているのか、如実に反射する。

自分が言われて嬉しい言葉や態度が返ってくるのであれば、それは自分がそのように振る舞えている、と思って大丈夫。

もちろん、その逆もまた然りであって。

たまに出る口の悪さや姿勢の悪さに絶望する。絶望するがそれは子供が親を見て育っている証で。衿と姿勢と口を正して生きていこうと毎日のように思う。

しかしながら、しかしながら絶望ばかりの毎日でもない。

僕な、パパみたいな大人になるんだ!

嬉しいことを言ってくれるものだ。ドラマのような台詞が日常に舞い降りると、人は深く感動する。

そうかそうか、どんな大人になる?

テレビをいっぱい見て、お菓子をいっぱい食べる大人!

……。

まあ、日常はこんなものだ。

こんなものだがまんざらでもない。

文:シンタロヲフレッシュ

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