大事なコトが書いてある本「人生を変えるモノ選びのルール」
ホーリー選手の記念すべき第一作目、「人生を変えるモノ選びのルール」を読み終えて、タバコに火を付け一服し、そして今これを書いている。
嘘偽らざる本心としての感想を書くならば「ブログ辞めようかな」が一番正しい。
思えば、おつぱさんの本、「あっという間に月25万PVをかせぐ人気ブログのつくり方 これだけやれば成功する50の方法」をきっかけとして真面目にブログを書くようになった僕だ。
ブロガーとはこうもカッコいいのか! とブログ書きというジャンルに憧れを抱き、僕も誰かに憧れられるようなブログ書きになりたいなと思って綴り始めたのがこのブログで。
お前は何様やという総ツッコミを覚悟して言えば、ホーリーの考え方と僕の考え方は似ている。
更新頻度もそれほど高くない僕のブログでそれでもよいしょよいしょとタイピングしている内容は、だいたいもうこの「人生を変えるモノ選びのルール」に書いてある。
ブログという表現方法で僕以外の誰かに伝えたいメッセージの伝達は、より高い確度で達成されている。
なんだ、じゃあ別に僕が書くことなんてないじゃん。
ありがとうホーリー、ブログ書きって最高にカッコいいじゃん! というシンプルな(昔感じたような)感想を抱かせてくれて。
本がきっかけで始まったブログだ、本で終わるのも悪くない。自己満足な有終の美を想像しつつ、いや、え、ちょ待てよ? とも思う。
ちょっと待ってーと思う。
彼にしか書けないことはたくさんあるが、僕にしか書けないこともまたたくさんある。
そんなことを言い出せば、世界中で僕よりも上手に僕の言いたいこと言っている記事や文献なんていくらでもあるし、あったやろし、これからも増えていく。
パソコンだって、古いやつよりも新しい機種の方が性能がいいのだ。ホーリーの方が性能がいいし、彼の本の方が確度と解像度が高い。それでいい。いいよ。時代はビンテージよ、味よ、雰囲気よ。僕はそれでいい。
モノマリストとは
欲を肯定する
度の過ぎたこだわりは鬱陶しいけども、こだわることにはよいところもあって。
気に入った靴を履くのは楽しいし、しっかり選んだ道具が、想定してた(または予想以上の)成果を出したら小躍りしたくなる。
なんでもいい、どうでもいいにはウキウキがない。
モノによって、自分の能力やスペックを引き上げる。そして、そのサイクルは生活にハリをもたらし、また次にモノをアップデートさせるために頑張って稼ぐエネルギーを生み出す。
納得のいくモノに囲まれた暮らしが自己肯定感をググンと引き上げるのは、自分に選択肢をちゃんと与えることが、実は直接自分を大切にする行為だから。
僕は僕が大切だから、ちゃんと納得のいくモノを選んであげたい。
欲しい! を肯定し、欲を正しくエネルギーに変えられる人。
循環の中にある
ただたくさんあることが豊かなことではない。中年の僕からしても、それは旧世代の考え方で。
モノも情報ももう十分だと思えるほど身の回りに溢れている。
モノマリストは、モノを手放すのが恐ろしく早い。たぶん、早い。
本の中でも触れられているように、ちゃんと目をかけて愛でて手入れできるモノの総量は決まっている。タンスの肥やしや飾っているだけの機材には所有し続ける理由がない。
大事にしたいから適量になる。
吟味し、アップデートすることを楽しめたのなら、モノは洗練され、増えないことをちゃんと理解できている。
さらに言えば、これはよいモノだ! と声を上げられる人でもある。
こんな時代なので、どんなに小さくても「あなたの・御社の作るモノは素晴らしい」という声は、直接作り手に届く。そして、まだその素晴らしいモノを知らなかった人が出会うきっかけを作ることが出来る。
自分だけの暮らしよりも1つ大きな循環だけども、自分の上げる声が巡り巡ってよい物作りにつながること(そしてその結果として自分のモノがアップデートしていくこと)が理解できる人。
お金がないことが買わない言い訳にならない時代に
楽しいことを後回しに出来るほど、時間は安くはない。
時間はとても大切で。例えば、カメラが欲しい、でも手元に資金がない、だからお金を貯めてカメラを買おう。と考えたとする。
しかし、当たり前だけども資金を貯めているその期間、写真は撮れない。
本書にも書いてあるように、欲しいなと思った時にできるだけ早く買うことを僕も推奨したい。
多額の利子に振り回される分不相応な買い物は控えるべきだけども、クラウドファンディングや、フレンドファンディング、またはどうしても欲しければ友達や親に相談してもいい。
苦労して手に入れたモノには愛着が湧くことは事実だが、別に苦労に時間をかける必要はなくて。
その買い物が浪費か消費か投資か資産のモノ化かは、本書を読んだ人なら間違えたりしないだろう。
大事なコトが書いてある本「人生を変えるモノ選びのルール」
モノについて語り抜く形になっているけども、その実、自分を、時間を、人生を大切にするにはどうしたらいいの? という普遍的だけど時代によって解が変わる課題に対し、「選び方=意思決定の方法」を通してヒントをくれる本である。
モノを増やさず、また極端に減らさず、使い捨てでも断捨離でもなく欲を肯定し、欲を正しくエネルギーに変え、循環させ続ける。
豊かさの本質がたくさんちりばめられている本だった。
意思決定の基準が固まる前の大学生や今までなんとなくモノを選んでいたすべての人にお勧めしたい。
しかしまあ、本書のテキストの部分はもちろんとして、眺めるだけで目が幸せになるモノの写真の数々までもが著者自身の手で撮影されていることに素直に驚愕する。
「ブロガーという存在のハードル」が確実に一段上がっていて、一人のブログ書きとしては勘弁してよーって感じだけども。
また一人のブログ書きとしてブロガーという存在の地位向上に確実に貢献し、社会にインパクトを与えるであろう本書がとてもとても嬉しい。
君の本を読んだ後、たくさんの人が日々を楽しく過ごすために本当に必要なモノを自信を持って選べるようになるだろう。
幸いなことに本書のうったてであり、本書の延長線上にある彼のブログはこれからも進化していくだろうし、いつでもオンラインで読める。
iPhone・Mac・ガジェットブログ “monograph(モノグラフ)”
辞める辞める詐欺で申し訳ないが、ぼくはぼくの書けることをコツコツと続けよう。そして、これからも納得のいくReasonのあるモノに囲まれて暮らしたいし、そんな暮らしが出来るように稼ぎたいし、淡々とそれを書き続けたい。
僕らモノマリスト兼ブロガーは循環の中にいる。
文:シンタロヲフレッシュ
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