翼を与えては無くす
今日のエモを始めた。
これはもう、ほんと完全に「ほぼ日」の今日のダーリンのパクリ企画で、あちらはほぼ日刊更新なのに対しうちは日刊にはならないだろうなというところが主に大きな違いである。
ほぼ日がアプリになったときに、この、タイトルを決めずに文章を書けるスタイルを発見してなかなか上手いことを考えたな、と思った。
もちろん連載エッセイなんかでこういうおおざっぱなタイトルだけで展開する企画は今までにも枚挙にいとまがないほどにあっただろうけども、どっこいなるほどタイトルを付けずに文章を書くのは気楽なのだ。
名称未設定、notitle、まだナニモノでもないこの感じ。
糸井さんのサイトだから言うわけではないが、言うなればタイトルとはその記事のキャッチコピーでもある。#あたりまえポエム
素敵で刺さって売れまくるキャッチコピーを毎日ひねり出すなんて、プロにだって難しいはずだ。難しいだろう? 難しいことにしておいてほしい。いわんや素人をや、だ。
そこへ来てエッセイ企画のタイトルだけで書き始められる気軽さときたら、開放感パない。翼さずかりまくりだろう。
実際ある程度の文章量さえ構成できるならばそれなりにソレっぽい感じの文章をでっち上げることはそれほど難しくはない(簡単でもない)。が、ソリッドで気が利いて端的で刺さって鼻血のでるようなキャッチコピーとなるとそうポンポンと出てきてたまるか、なのだ。
その試行錯誤を投げ捨てた分、僕は確かに退化したのだろう。年老いたのだろう。逃げ出したのだろう。だがずいぶんと軽くなった気がする。
どこまでも気軽に、それこそブログ始めた頃のような感じで画面とキーボードに向き合えるのだから、検索総無視のざっつざつなタイトルも悪くはない。悪くはないんだよ。
問題は、だ
1.書いた本人でさえ開いてみるまで何が書かれているかわからないこと
2.昨日の初話に挿絵を描いてしまって、これ毎回書くんか、おい、いやむしろタイトル決めるよりも大変ちゃうか、これ……トホホなこと
翼が生えてはもぐ、もぎもぎプレーはまだつづく。
文:シンタロヲフレッシュ