名前を付けるのはとてもダルい

タイムライン

名前を付けるのはとてもダルい

バリスタ

文章を書くときにタイトルから決めるタイプの人がいる。

僕である。

僕らが呼吸をし生活をして生きているのと同じように文章だって生きている。

書いている途中で言っていることが変わることもある。

思えば書き終わったときに理想通りのゴールテープを切れることのほうが圧倒的に少ない。ではやはり書き終わった後でタイトルを決めるのが妥当かといえば必ずしもそうではない。

重要なのは書き始める意思なのだ。

仕事でもなんでもないこんな文章を書いている意味。最初の文字をタイピングしようと思った理由。

書きたいことがある、それはなんなのか。

ともすれば瞬時に上書きされ改変されてしまう僕の意識と記憶の代わりに、僕の意思を覚えておいてもらう必要がある。

誰に? タイトルに。

だからこそ、“最初のうったて”としてきちんとした名前を付けておきたいのだ。

が、ダルい。

スルスルと書き出せないと気分が乗らないようにビシッとした名前が付かないと名文になるかもしれない1行目まで到達できない感じがもどかしい。

じゃ、やめれば?

そうしよう。やめよう。

そして今日のエモが生まれる。

文:シンタロヲフレッシュ

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