noteの閉塞感とMediumの開放感
思いついちゃったんで、書く。
「Mediumだけはだめだ」あるいはパーマリンクに未来があるかという話 | Lifehacking.jp
堀さんがなかなか「攻めたタイトル」で記事を放り込んでいたのだけれど、僕はとしては、あのプラットフォーム自体が率先して方向付けをして、MediumをMediumたらしめているところが結構好きだったりする。
どういう風に質の高い書き手を呼んできて留まらせているのか(お金か?)わからないけども、それでも各界のそれなりの人達がストーリーを書いてくれるのは、読み応えがあるし、勉強になる。
Mediumが自身にとっての上客(新規ユーザーを呼び込み、そこに留まらせるユーザー)に対して、適正に価値を判断し、そして新規ユーザである僕が、その価値を享受する(好みの書き手を見つける、上質な書き手と出会える)。
プラットフォームの色を体験するために最初にしなきゃならないことって、アクティブなユーザー、お気に入りのユーザー、面白いユーザーを探すことだからねー、たいがい。Twitterもタンブラーもそうだった。
その点で、Mediumはうまいことユーザーを育てているし、方向付けも成功しつつあると僕は思っていて、トップページを開いて、自分がフォローしているユーザーの投稿を読むのも楽しみだし、プラットフォーム自身がrecommendしてくる記事を読むのも好き。
「自由に書きたいユーザー」が書くプラットフォームにMediumを選ぶかどうかはわからないけども、Mediumに書きたいユーザーはMediumを選ぶだろうな。まー、その分、僕なんかはMediumに書くのはハードル上がってる側面もある。フツーの人が書いちゃってすみません。邪魔しないんで隅っこにいさせてください。的な。居心地の悪さも確かにあるけど、一部である満足感とか所属感はなかなかのものです。
ところでnoteの話だよね?
で、えーっと、noteの話だよね。
noteはそもそもcakesというサービスの下位互換的な存在で、存在的に構造的に、質の高いクリエーターを招き入れずらい状況だよね。
バッティングして食い合われては共倒れて困るし、noteの立ち位置がcakesよりも上に来られても困るんでしょう。メジャーとマイナーリーグの棲み分けみたいなのを狙っているのか、はたまたビジネス的な挑戦なのか。僕の中での最初のnoteのイメージはワナビー達のフリマ、大道芸フェスティバル。
noteの始まるちょっと前に「Gumroad」ってのがあってだねぇ。
誰でもデータを直販できるGumroad入門。クリエイターの生活は変わる? | fladdict
界隈の識者やクリエーター達がおもしろがっていろいろ売ってたのよ、んでみんなおもしろがって買ってたのよ。売ったり買ったりって、なかなか楽しかったのよ。
Gumroadの熱が冷えたかなーくらいで颯爽登場したのが、noteな。
しかし、まあ、やはりというか、置かれた場所が初めからすでになかなかに変形で狭小な立地なんだわ。note。それはそれで良かったんだと思う。サブカルで波風たたず、他のサブカルプラットフォームのpixivとかニコニコとかソウイウモノの中の一つとして時にスターが現れガンガンとメジャーになり、フォロワー達がシーンを作って、詩や歌やイラストやコラムが本当に好きな人によって作られ、それら作品が本当に好きな人達が買っていく、玉もあれば石もある、なにより夢のあるプラットフォームになれたかもしれない。
んだけど、
状況は変わりました。結構。
ユーザーがどっーっと押し寄せ、目次から類推するに大道芸のフェスティバルかなと思って来てみたら、学芸会かよ!的な白目連発。はたまた、客を持っているプレイヤー達が、決済システムと手垢の付いてない客だけ使わせろと相場のつり上げ合戦。
さっきチャットキャストしながら、有料noteでイベントのnote枠を(note割引で)売るっていうアイディアを思いついた。販売記録が残るからイベントレポートちゃんと書いてくれたかどうかのチェックがしやすい。そして、レポート書いてくれたら1000円割引とか、お互いに嬉しい気がする
— はあちゅう (@ha_chu) January 30, 2016
↑いわんこっちゃない。そしておそらくイベント割引券みたいな使われ方がマネされます。握手券ほしさにCD捨てる的なことが起こることが目に見えてます。
上にも書いているとおり、noteとしてはユーザー獲得のチャンスと言えばチャンスだけれども、アレな理由で優秀な書き手を招き入れることも出来ず、アレな理由でnoteにだけ機能拡張することも出来ず、noteをnoteたらしめてくれていたnoteが好きでnoteに作品を投げてくれていた上質だけどまだまだメジャーじゃない作り手たちは、noteの裾野が広がれば広がるほど薄められ希釈されてしまう現状。
イケてるお店にはイケてるお客さんがいる。メディアにおける“イケてる読み手”の重要性。 | 隠居系男子
望んだユーザーは来てくれていますか? noteさん。
少し前であれば星井七億さんや、鈴木みそさんが牽引して、最近であればかっぴーさんなんかがクリエイティブで引っ張ってくれてますけども、noteでの成功体験がはあちゅうさん、イケダハヤトさんらで本当に大丈夫ですか? noteさん。<ちゅうハヤ>ワナビー達が味薄くしてますけども、大丈夫でしょうか?
イケダさんを追い出せと言っているわけではないことは文意からも明白ですが、イケダさん<も>いるnoteってことにしておかないと、本当に才能があって売れてないだけの人が損しちゃうんじゃないかなぁ。
イケダさんは確かご自身で書かれていた気がしますよ、有料メルマガでシェア取るのが無理だから撤退したけど、noteマジうめぇって。そして一定数のユーザーがちゃんとフォローしているんだから凄いですね。思考って、停止するんですね。一歩踏み出す勇気は何をするにも必要ですが、いや、マジなん?と自分の頭で考えることも大事ではないでしょうか。
しっかり知識と才能を換金されていて凄い。素直に凄い。1番凄いのは、「なんでぼくのマネしないの?」「今note始めない奴とかwww」「ほらあなたも出来るよ」とフォロワー・ワナビーを誘導して、ほんとうに真似させるところが凄い。凄すぎる。勉強になりすぎる。ただしマネしたくない。個人の活動としては決してマネしたくない。
ただし、↑の感覚は重要だと思っていて、何でもかんでも無料最高!ってのはフリーミアムモデルの崩壊を見てれば火を見るよりも明らかで。
ただの記事はただの価値しかない。どんなに有用だったとしても、おそらく感謝の気持ちは30分も持たないんじゃない? ちゃんとお客さんを売り手(書き手・作り手)が選ぶためにも、一定のフィルターは重要ですよね。フィルタリングが成功している書き手・作り手はサロンやnoteの運営・経営がうまくまわっている。お金払ってまでも文句を言いたいって、それは言い換え得るまでもなく大ファンやないか。
まぁなんつっても気になるんで僕は今日もnoteをチラ見してます。僕としては出来るだけnoteを薄めないようにせめて生理食塩水くらいにはなれるように鋭意努力します。努力して出来るコトかどうかしらんけど。
ロックな若者にとってよいチャンスかもしれないことがぼくの唯一の希望。noteだと才能があればちゃんと評価されるでしょう(願い)。目を持った潜在ユーザーは一定数ちゃんといる印象ですから。超期待。もっともっと評価されてほしい。ただねーこういう人たちが「やっぱりnoteアレだわ」って言い始めたらほんとのほんとにヤバいと思う。玩具と端末に飽きるの早そう。
とりとめはないけども
プラットフォームの使い手をプラットフォームがある程度方向付けるのは危険なことでしょうか? ユーザーもプラットフォームも双方好き同士で進むことが出来れば相乗効果出ると思うんですよ。ある意味、いろんな意味でnoteには注目しているんですけどねー。
って事でMeduimに籠もりまーす。ではー。webデザインの最新の現場の濃い話が書いてるんだー。無料で。無料のよい情報を見つけるゲーム。これはこれでまだまだ面白いので、インターネッツ、好き。
さて、何が言いたかったかというと、運営さんみんな頑張れ!ラブ!っつー感じで、ほっこり。
文:シンタロヲフレッシュ
一緒に読んで欲しい記事