国産の自動化・webアプリ連携サービス「Codyl Connect」を試すッ!【AD】
自動化は好きですか? 僕は好きです。
思い起こせばiftttに出会ったのが……
どんな人にもフィットしちゃう!まさに万能な“webサービス界のミタさん”こと 「ifttt」 がグッときた。 * prasm
2012年だから、ラブももう5年になりますか、もちろん今でもiftttをはじめ、
4sqで自動チェックイン!!「Tinysquare」はライフログを次のステージへ押し上げる恐るべきアプリだ * prasm
万歩計??移動方法までも記録してくれるぅ!?何もしなくても自動で行動ログアプリ「Moves」が美麗優秀 * prasm
自動化アプリやら、連携を駆使しつつ、最近ではLINE Notifyも駆使してもろもろ便利に使っております。
自動化やIotで最近笑ったのが、例のGet wild退勤ですね。
正直ここまでのプログラミングスキルは無いですが、何かの「切っ掛け」と、その切っ掛けに紐付ける「webサービスとをうまく簡単に結びつけるサービス」、音声認識やIotデバイスの登場で「人間がスイッチを入れなくてもよい作業」は自動化できる未来が割とすぐそこまで来てるな、と感じる私です。
まだベータ版ではありますがコーディルテクノロジー株式会社さんの「Codyl Connect」というサービスを試用させていただきました。
この記事では使い方を紹介しつつ、私なりに思ったことを書いていこうと思います。はい。
目覚ましを仕掛ける、時間が来たら鳴る
例えば僕は朝起きるのが苦手です。
出来ることなら昼まで寝ていたいですが、就業時間があらかじめ決まっているサラリーマンという身分の手前、遅刻しないように会社に到着し就業時間の前には業務出来る状態に仕上がっている必要がありまして。
翌朝7時に目覚ましをセットして、眠りにつきます。すると、朝、スマホに対して何かの操作をしなくとも、目覚ましは鳴ります。
言ってみればこれも自動化といえます。
「時間」というトリガーに対して、目が覚めるような不快な音を鳴らす、というプログラミングですね。
Get wild退勤を例にあげるならば、明るい暗いを計測する「照度計がインターネットやパソコンに情報を渡す」ことが出来れば、暗くなったことをトリガーに○○する(Get wildを再生する)、という命令が(ロジック的には)成立します。
Codyl Connect というサービスが何をやってくれるサービスなのかというと、本来的には数十、数百行必要なプログラムコードを必要とせずに、スマホの位置情報や、アプリのボタンを押すことを切っ掛け(トリガー)として、複数のwebサービス(例えばGmail、GoogleカレンダーやTwitter等)を任意で連携させて自分好みの自動化プログラムを走らせることが出来るサービスなのです。
あれ? そういうのって、いままでなかったの? ええ、ありました。もちろんありました。
先行するサービスとしては
いただいた資料によれば、対応サービスやデバイスの量は先行するサービスに比較すれば少ないけれども、より高度な連携が可能であることこそが「Codyl Connect」の特徴という趣旨が書かれておりました。
Codyl Connect サービスの紹介ページより引用すれば
Codyl Connectは、インターネット上のサービスや、インターネットからアクセスできるデバイスのどれを、どのように、どのような順序で使うを利用者が自ら決め、自分用の新たなサービスを作り出すためのプラットフォームです。
簡単な連携から、複雑な自動化まで、自分のレベルに併せて複数のサービスから選ぶことが出来るのは、ユーザー的にはとてもよいコトだと思います。
コーディルテクノロジー株式会社が、生活をプログラミングできるサービス「Codyl Connect」のβ版をリリース | コーディルテクノロジー
- LINEやFacebookなどのSNSをはじめとした他のWebサービスの対応
- 赤外線リモコンに対応することで、自分の位置情報や時間帯に従って、家電を制御する
将来的にはインフラ系のwebサービス連携や物理デバイス制御も視野に入っていて、自動化好きならばワクワクしない理由がありません。
じゃあ Codyl Connect を使っていくね
日本人の方が作っている国産の連携サービスと言うことで外国製よりもわかりやすいかな? と甘い期待をしておりました。
ところがどっこい、web的な技術、プログラムの素養のない方が触れば瞬殺で挫折できるほど高度なインターフェイスです。
単純な自動化作業を作るのに数十分うんうん言いながらの作業となりました。
もちろん慣れるまでの話ですが、それでも先行する自動化サービスに対して取っつきにくいのは事実だと思います。
逆に言えば、iPhoneの位置情報、他にもジオフェンス的な位置情報、会社や自宅のwi-fi接続情報、天気予報のAPIなんかが面白いように連携することが出来る非常にパワフルで柔軟なシステム。iPhone用にアプリが用意されているので通知にプッシュを使える便利さ、国産のサービスなので、国産のwebサービスが連携可能になったときの強さ、等ベータ版とは言えワクワクを充分味わうことが出来ました。
おさらいをしますが、タイマー機能を例にとるならば
「朝7時が来たら(きっかけ)」「時計アプリを使って(webサービス)」「不快な音を鳴らす(行動)」のように、きっかけ、使うサービス、行動、を事前に指定して組み合わせると、朝7時に目覚ましによって「目が覚める」という結果を得ることができます。
Codyl Connect上ではもっと高度な設定となりますが、基本的なロジックは目覚まし時計と大差はありません。
「Codyl Connect」で連携出来るサービス・機能
まずはざっくりと使い方を見てみる感じです。
「Codyl Connect」では接続できるwebサービスをコネクターと呼びます。
つまり、コネクターとして登録出来るwebサービス・情報は以下。
- Bluetooth
- Gmail
- Googleカレンダー
- Googleドライブ
- SMTP/IMAPメール
- Wi-Fi アクセスポイント
- フィード
- プッシュ通知
- ボタン
- メソッドバスケット
- 位置情報
- 天気予報(Open Weather Map)
という感じです。
iPhoneのアプリから見ると……
各種の情報、位置情報やらwi-fiやらがまるっとお見通しです。センサーとして優秀ですね、iPhone。
位置情報、天気予報、プッシュ通知当たりでさくっと天気通知とか組めそう!とか思うあなたはなかなか自動化通ですね。
「Codyl Connect」ではwebサービスを連携して自動化を組むことを「シナリオ」と呼ぶ!
カッコいい。実に詩的な表現ですね。
公式のサービス紹介を見てみると、
↑webサービスを順序立てて接続しているの図。
シナリオを具体的に組んでいくこの図をイベントウォークと呼びます。
目覚まし、というシナリオを組むとしたら、「朝七時になったら」「目覚ましを鳴らす」という具合にイベントウォークを組むことになります。
実際の画面
実際にシナリオを組む画面は、こういう画面です。
左側では実行再実行のタイミングを設定。
プログラミングを常に実行(ボタンで実行するために実行待機)したり、タイマー的な仕掛けに設定することも出来ます。
タイミングと実際の動作は設定は別です。
つまり右側、シナリオの行動部分がイベントウォークです。
↑最初はこんな感じで、イベントウォークが始まって終わるだけの状態です。何の条件も、なんのコネクターもつながっていません。
プログラムの発動条件を追加するにはイベントウォークが始まって終わるまでの間に「State」を追加して、繋いでいきます。
↑それぞれの「State」にはコネクターを割り当てることが出来ます。
つまり、位置情報や、アプリのボタンを押すなどの条件をStateに追加して、Stateの条件を満たせば次のステイトに処理を渡す、という条件をくっつけていって望む処理をヴィジュアルで確認しつつ1つのシナリオとして仕上げていく寸法です。
例えば、wi-fiが切れたら通知のシナリオを組むと
↑イベントウォークはこうなります。
↑最初のState2のwi-fiの設定
wi-fiをStateに設定するときは、つながったとき、切れたとき、結構柔軟にトリガーとして設定出来る。
wi-fiが切れたら通知のシナリオをつなげるならば
「Codyl Connect」アプリを使ってプッシュを送るStateを組めば、シナリオとして実行可能です。
stringは文字列、等のプログラムの基礎的な部分を理解していないと文言の把握レベルでしんどいですが、読み込めば1週間はかかるリファレンスが付属しているのでじっくりと腰を据えて取り組むのもよいとおもいます。
iPhoneのアプリも用意されているので、プッシュ通知が受け取れて便利です。
仮にプッシュを見逃したとしても、
アプリには(Web版の管理画面でも)ログがしっかりと残っています。
最初からプログラム済みな「シナリオテンプレート」も用意されている、という、至れり尽くせり感。
正直いきなりオリジナルのシナリオを組み上げるのは難しいなと感じました。
そういうときは「シナリオテンプレート」を使えば、イベントウォークはすでに構築された状態で、最終の微調整だけですぐにシナリオを稼働させられます。
例えば、サイトの更新をツイートさせる場合
シナリオを選んで
少しだけ調整すれば使用可能になります。
テンプレートはかなりの数を用意されているので、簡単な取得や簡単な通知ならば、テンプレートで事足りそうです。
即時実行用のボタンが4つ、それぞれ機能をアサイン出来る
スマホ用のアプリはプッシュ通知を受け取るだけではありません。
各シナリオをアサイン出来るボタンが4つ用意されています。
天気を通知させたり、定型文をツイートしたりメールしたり、位置情報や時間をトリガーに設定しなくても即時実行したいシナリオを発動できて結構使い勝手がよかったです。
完全に個人的な意見ですが、ボタンを4つ用意してくれる(多さ)が実に国産アプリっぽいな、という印象です。
じっくり使い込んでいくと4つくらいアサイン出来るとありがたいですよね。
「Codyl Connect」の感想
正直、現状だと「Codyl Connect」でしか出来ないコトは、ない。うん、ないんです。
端末の位置情報やwi-fiの接続状況がすごく簡単に利用できるのは面白いと思いますが、どうしてもwi-fiじゃないとダメか? というと位置情報でも代用がきくシナリオが多いかなと思いました。位置情報は揺らぎが大きいですがwi-fiはかなり確実な印象です。
サービス全体の完成度やコネクターの多さはやはり先行サービスのifttt普段使っているLINEで通知がとれるLINE Notifyがやはり便利な印象です。
僕個人がit技術の使い勝手を判別する基準として、「妻でも使えるかどうか」は結構重要です。
「Codyl Connect」は妻に説明して使いこなしてもらうのは骨が折れそうです(笑)。もちろん、設定を僕が済ませて、アプリのボタンを押せば情報がとれるような状況だとしても使い続けるのはしんどいでしょう。
それぞれ人の生活に併せて柔軟にプログラムが組めることが売りですが、「組む」部分の負担がかなり大きいです。
「Codyl Connect」に期待したいこと
「Codyl Connect」が対応を発表している「LINE」や「Facebook」「Slack」あたりと連携を始め、他の外国製サービスが対応しなさそうな「はてブ」や「Chatwork」あたりと連携が可能になってくる頃が真価を問うタイミングかなと思っています。
朝家を出て、家のwi-fiとの接続が切れたら家の鍵を自動で閉めて、車のエンジンがかかり、車に乗り込むとお気に入りの音楽がかかる。
会社の近くまで行くと位置情報ベースでタイムカードが押され、会社のwi-fiにつながると最初の予定がプッシュされる。家族の予定が変更になればGoogleカレンダー経由でLINEに通知が来る。
会社を出て会社のwi-fiが切れたら妻にLINEで帰宅通知が飛んで、必要な買い物リストはSlackに通知が来る。家に近づけば洗濯機とエアコンが動く、家に着く頃には晩ご飯が出来ている、は流石に言い過ぎかな(笑)でも全ての自動化・連携の軸に「Codyl Connect」がある未来は、そこまで遠くないんじゃないでしょうか。
ハードウェアがネットワークにつながるようになればどう考えても自動化は楽しくなると思うのです。
テスラ欲しいっすよねー。
はい。
文:シンタロヲフレッシュ
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