「ウッドリング」でパパと子供の絆を削り出す!徳島の企業が仕掛けた木のガラガラがよい
木彫り系ブロガーこと、どうも僕です。
ウッドリングという二つのわっかで作られた「木のガラガラ」をご存じでしょうか?
おそらくは知らないと思います。
「ワイヤーママ」という育児系の雑誌を出版している徳島の企業「株式会社ワイヤーオレンジ」が満を持してパパ向けに放つアイテム、それが「ウッドリング」。
この一本の木から掘り出されるリング状の形態は“固い親子の絆”をイメージしています。 …
via.【ウッドリング】父親が子どものために自分で彫る木製ガラガラ
「リング」という名前ではありますが、手元に届くのは……
こういう角材。どういうことかというと……
削り出す!
アップルがmacのユニボディーを削り出すならば、僕はウッドリングを削り出します!
二つの板がクロスで噛み合わさっているように見えますが、正真正銘、これは一本の木。ワンピースの角材です。
そして、このクロスに噛み合わさっている形状がポイント。
この形からスタートすることで、まったく継ぎ目のない二つのわっかを削り出しやすくなっています。ただ、あくまでも
削り出しやすいだけ
であって、簡単という意味ではありません。むしろかなり大変です。
準備が必要
「ウッドリング」は、木片と説明書のみ。もちろん道具は別途必要です。
彫刻刀、木工やすり、小刀、そしてサンドペーパー。
ある程度っていうか、なかなか自分で用意しなければいけません。そして、下手な道具だと速攻で手をケガします。ガチです。ガチで危ないヤツです。
小学校の図工の時間、必ず手をケガする生徒がいますが、アレです。小学生ほどの集中力を失い、日々の仕事の合間で削ると、絶対に手をやります。
道具はそこそこいいものを使いましょう。
同封のパンプレットに制作手順が乗っています。一番最初はペンで削り出す当たりを書きます。
で、制作時間はというと
ココまでで、およそ1時間。果てしなさ過ぎる。オフィシャルで5-7時間で完成と記載されていますが、まあ、無理です。
3倍は覚悟した方が、安全に楽しめます。
無心になる時間
やってみてわかりますが、木工細工が趣味の方以外は、苦行以外の何者でもありません。
子供のため、そして、出来上がった美しい姿を見たいがため、こういう大義名分、お題目をしっかりと掲げていないと、手の痛みによりすぐに続行不可能に。
数時間削ってようやく向こうが見えます。
木工やすりが通るようになれば、作業は加速します。
↑3-4時間で、こんなもの。もちろん、反対側は手つかず!
上でも書きましたがある程度集中しないと手をやります。ですが、名前何にしようかなぁとか、アレとアレを揃えなきゃなとか、生まれてくる子供のことにだけ思いを巡らせる時間はなんと優雅で上質で大切なことか。
僕の場合は二人目なので、赤ちゃんが音の鳴る玩具好きなのを知っているんですよね。
きっちり仕上げてコレで遊んでくれる日を夢見て、夜こそこそと彫ります。
もうちょいで、ばらける!
ようやくタイトルに恥じない「ウッド」な「リング」に!
リングになった! ここからはひたすら小刀と木工やすりで面取り。
ココまでで7-8時間はかかってるかな。僕が遅いだけかもだけど。
ひたすら小刀で面をとりまくる。彫刻刀の作業よりもなんか楽しい。山小屋で木彫りの何かを作っている山男の気分。家だけど。
面が落ちたら、やする!
ここからは目の粗いものと細かいものをつかって、表面を仕上げていきます。
赤ちゃんが舐めたりさわったりするものなので、念入りに。
目の粗いペーパーでこういう仕上がり。
だんだん完成が近づいてきたぞ、おい!
こんどは目の細かいペーパーでフィニッシング。ここです。重要なのここ。
無心でゴシゴシすること小一時間。
出来ました。全ての面でささくれのない、なめらかな仕上がり!うわ、自分で作ったとは思えない。
しかも、
ここから削り出したとはもう、思えない。記憶がダメになっている!
はやくこいつで遊んでほしいぞ! とはいえ、生まれてから3-4か月くらいしないと、玩具で遊べないぞ!
ウッドリング作ってみて
- 1日3-4時間の作業で4日ほど
- ちょっと手をケガした
- 刃物をつかうので、ガチで危ない
- 出来上がったものに愛着しかない、愛着がすごい
- 子供のことをよく考えるようになる
凄くいい時間でした。もちろんものすごく大変だったんだけど、それでも作ることができてよかったと思います。
最初の木片の形がやっぱりよく出来ていて、全く継ぎ目のない二つのリングが出来上がったときは、なかなか感動します。モノとしてすごく手になじむサイズだし、自分で作ったモノで遊んでくれるとか、ワクワクしかありません。
万人に勧められるモノではなりかもしれませんが、「木の玩具」「削り出し」「継ぎ目のない」あたりにロマンを感じる方は絶対フィットするよ、これ。恐れずに挑戦してみるとイイと思います。
子供への最初の贈り物として、これほど適したモノはまあ、ないと思いますよ。徳島発というところも凄く嬉しいです。全国や世界でも戦えるすごいアイテムじゃないかなぁこれ。
パパと生まれてくる子供との最初の絆作りに。パパならではのチャレンジができて、とても満足です!
上手く出来ようが出来まいが、全てが味になる木の玩具ですから、少しづつ諦めずに作れば必ず形にはなりますよ。不器用だからと思っている方でも自分で削り出す興味深い時間を楽しんでほしいですね。
徳島県内の人は通販しなくても「木のおもちゃデポー」で買えるそうですよー。
いやー、ほんともう早くコレの音聞かせたいよ!ほんと!では。
文:シンタロヲフレッシュ
一緒に読んで欲しい記事