ブログ書きが文章力を上げようとするなら、もう「写ブログ」という方法論はどうだろうか?の思考実験

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ブログ書きが文章力を上げようとするなら、もう「写ブログ」という方法論はどうだろうか?の思考実験

書くって奴ァ

「推しブロ」選手権以来、書くことについて色々と思考実験をしています。@フレッシュです。

この記事はこれからブログを書いてみたいな、と思う人に向けられて書いている記事です。
100日近く毎日のように書いて、そして、実感していることのまとめでもありますし、絶望を結論づける黙示録かもしれません。
あした書くことをやめるかもしれませんので、なんの保証もいたしません。

タイトルに釣られたい人だけ読んでください。

そこそこ関係ない話が枕で登場しますが、以前上司と話していた時、散髪の話題になりました。

僕は、半年くらい前から、バリカンを買って、自分で髪を切るようになったのですが、理由は後であげます。その最も大きな理由は、床屋さんで満足の行く髪型になったことがないからです。

これには3重くらいに意味があって、まずは、

会話が苦手
どうでもいいと言ってしまえば失礼ですが、髪を切ってもらう時にしか触れ合わない人と共通の会話を楽しめない性格が災いしています。
これはカットしてくれる人がどんな人かは関係ありません。最強に自分の問題です。

オーダーが下手
これも、自分の醜い自意識のせいです。

例えば僕が瑛太みたいな髪型になりたかったとしても、自分と瑛太のスペックの違いから「あの、え、えい、え……なんでもないです」と勝手な劣等感とプライドが邪魔してうまくオーダーを伝えられずに、そこもうちょっと短く、とか、さっぱりとか、伝わってたまるかというオーダーしか出来ないのです。これも最強に自分の問題です。

こんな残念な私だったら、別に自分で刈ればいいよね?とバリカンを買って刈って、仕事をしていたとき、上司と散髪の話になりました。

そこで目からウロコが4千枚くらい飛び出たのですが

「満足の行く髪型になど、絶対にならない」

と、上司は言いました。

それは、自意識を持っているからです。向上心と言い換えてもいいし、イマジネーションと言い換えても問題は無いでしょう。

そもそも人間の脳は嘘をつく

自分の本当の顔を見たことがありますか?
僕は無いです。あることがある人がいたら教えて欲しいです。

本当のという言葉を使うから混乱が起きますが、言い換えて言えば、人から見られている自分の顔のことです。
鏡で自分が見ている顔は100%脳が補正をかけてくれています。同様に髪型にしても、そうです。

なので、そもそも、自分の想像の中にある、イケテル自分の髪型と、実際の髪型と、散髪屋さんが私に似合うと思っている髪型と、全て、食い違っているのです。コレが一致するなんて幻想以外にいいようがありません。幻想幻想、理想以上。

僕達がよりより何かに向かって生きている以上、昨日よりも何か素敵な自分を目指す以上、避けては通れないのが、自意識であり、向上心であるわけで、100%の満足などあるはずがないし、自分の満足と、自分以外の人の満足が一致するなんて、奇跡以外の何物でもありません。

では完璧なブログは存在するのか?

結論が見えてるので言いますが、存在してたまるかです。
そこに毎日のように書く意味が生まれます。やっと生まれます。

自分の書く記事が完璧だなんてとてもじゃないけど思えません。

では他の人のブログはどうなのか?

なぜ書くのか?

人それぞれです。
私の場合仕事に役に立つから書いてます。一つの記事を書くのに、早ければ20分だし、ながければ3時間くらいかかります。これだけの時間を捻出するのが、仕事をしている人にとってどれだけ大変か、言わなくてもわかります。
メリットがないと続かないのが人情です。

ブログでお金になっているのか?なっていませんし、ならなくてもいいし、別の見方をすればなっています。
ここで最強に共感できた記事を2つ。

ブログを書く習慣は3つの点であなたの能力を開発する
世を忍ぶために普段は”システム屋”として会社に勤務し、残ったわずかな時間で”音楽家”を目指す私にとって、いかにして自分の能力を開発し、向上させるかは大きな問題でした。 …


ブログを書く習慣が能力を開発すれば、結果は後からついてくる | jMatsuzaki
ブログを書くことで記事を多くの人に読んでもらい、話題にしてもらい、人との繋がりが増えるという効果は確かにあります。それは実に尊いもので、かけがえの無いもので、最高のものです。 …


アップルパイのイケテル下僕こと(すんません、勝手にそう呼んでます)、jMatsuzaki | この「音楽」は我が"魂"と"情熱"の提供でお送りしますさんの記事です。

成長こそかけがえのないメリットであることに全面同意です。そして、ブログを書くための情報収集や、嗅覚は、仕事に役に立ちます。

どんなブログにしたいのか

明確なビジョンがアレば成功するでしょう、やることは一つだけです、書けばいい。
もしなくても、これから書こうと思っている人なら、理由はあるはずです。

〇〇みたいなブログに憧れて
〇〇さんみたいなブロガーになりたい!

たいていはこんな理由からだと思います。ライフログに、日記に、というジャンルや、エンタメとして成立するブログに!と思っているなら、残念ながら長続きはしないと思います。

なぜなら、人が見てくれるブログは3種類しか無いからです。

  1. 有名人のブログ
  2. エンタメとして成立するブログ
  3. 役に立つ・共感できるブログ

はっきり言って、この3種類しかありません。この3種類以外のブログはきっと長続きはしないでしょうし、見て貰う機会は少ないでしょう。
そもそも見てもらわなくてもいいと思っているのなら、わざわざ個人情報をネットに晒すのは賢明ではありません。敵に自分の情報を晒しているんですから。
あなたの書く情報も、立派な個人情報ですよ。

あなたは有名人ですか?
だったら、成功はもう見えてます。今日書けば今日から人の集まるブログになるでしょう
有名人でなければ、残念ながらこの方法は使えません

エンタメになるブログを書きたいですか?
例えば、このジャンルで戦うなら、本屋さんへ行って、好きな小説を買ってきてください。
その小説よりも面白い文章が書けるなら見込みはあります。僕には無理です。

好きじゃないと書けない

誰でもそうです。僕もそうです。好きじゃないことを書いてる人は例えばプロのライターの人ぐらいです。

自分の好きを晒すブログ、コレにはかなりの可能性があります。
なぜなら読み手も人間だからです。
自分の興味があることについて書かれているブログなら、僕は読みたいと思います。
そして、自分の興味があることについて書いているブログなら、読んでもらえるのではないかとも思っています。

自分のツイートを眺める

あなたが今日RTしたツイートはどんなツイートですか?
面白い写真のツイートでしたか?知り合いの爆笑つぶやきでしたか?はたまた、読んで広めたいと思った記事でしたか?
幸いなことに、あなたのタイムラインに、あなたにフィットするブログにするヒントが溢れかえっているんです。

描く力をつけるために

ここでやっとタイトルのフラグを回収できます。

絵画を習うとき、筆の持ちかたや、線のの引き方、そして、デッサンを習うんじゃないでしょうか。

ここで面白いのは、絵画を学ぶときの技法として、模写という方法があります。
模写 – Wikipedia

この模写はかなり有効な手段だと思っています。学習や、独習で、これに勝る方法は無いと言い切ってもいいです。
小見出しを「書く」ではなく「描く」いしているのは、こういう理由からです。

好きな画家と同じ絵(全くそっくりに)を描いて描いて描いて、描けるようになれば、その技術は、既に体に浸透している。

私は趣味でお芝居をしたり書いたりしますが、昔々、好きな作家さんの脚本がどうして面白いのか知りたくて、一言一句、すべてルーズリーフに書き写したことがあります。
そのときちょっと変えたいなと思った箇所(言い回しとか意味とか)、感動して指が動かなくなった箇所こそ、今の私を作っているものだと思います。

その時感じた差異が、その作家さんと僕との違いであり、唯一のオリジナリティーへの芽だったのです。

デザインでも一緒です。好きなアート何でもいいです、そっくりそのまま作れるようになれば、その技術は体に浸透していますし、その時、後10ピク動かしたいな。とか、2ミリずらしたいとか、20%マゼンダ足したいとかそう思ったなら、ソレが唯一あなたをオリジナリティーの世界へと推し進めてくれることでしょう。

写ブログのススメ

そろそろタイトルを回収しましょう。

習字や、美しいを字を目指す場合、これまた写経という方法があります。
これは、むかしむかしに書かれた、お経を丸写しにする独習法です。いわんやをやですね。

その写経に引っ掛けて「写ブログ」となっているんです。写真を記事に載せようぜ!っていう意味じゃなくてすみません。ここまで写真で引っ張られた人には申し訳なさ過ぎて声の限りごめんねぇって叫びたいと思います。

あなたがブログを始める準備として、以下を提案します。

これから1か月間、好きなブロガーさんの記事、もしくはあなたがはてブをつけた記事、もしくは、RTした記事、全てを、一言一句漏らさず、タイピングしてください。

ただ、これだけです。ほんとに、ただこれだけ。写真は同じものではなく、似たような物を自分で探してください。

これだけです。決して簡単では無いですが、これだけです。これだけのことにどれほど乗り越えなければいけないハードルがあるか、僕は恐ろしすぎて数えることが出来ません。

その記事に必要なたった一つのこと

写ブログ、出来ましたか?一ヶ月出来たあなたは、はっきり言って、スーパーサイヤ人4同士のフュージョンに近い戦闘力を持っています。
その戦闘力を持って、後は書くだけです。僕なんか目じゃないでしょうし、プロブロガーを目指すことだってわけないと思います。寄稿者ライターになら今すぐにでもなれると思います。

しかし、あなたの書き上げた記事をあなたが読むとき、多分ゾッとするでしょう。

オリジナリティーの無さに。

文体、書き方、説得力、全て揃っているはずなのに、あの憧れのブログとほとんどなにもかも同じなのに、絶対的にかけていて、絶望的に必要なものがなにか、そのときやっと分かるのです。

書く技術とオリジナリティーは別物であることに

記事を一言一句タイピングしているうちに、変更したい箇所がいくつも出てくるでしょう、こうしたほうがもっとわかりやすいのに、こう書いたほうが趣旨が伝わりやすいのに、その差異だけが、積み重なってオリジナリティーになります。

しかしまた、

あなたのオリジナリティーが一般ウケするのかどうか

これまた、別問題なのです。

まとめ

写ブログについて、ここまでしないとブログを書く資格なんて無いよと言いたいわけじゃないことは記事の主旨から明確だと思いますが、ブログの世界で成功したいなら、やってみる価値は十分にあると思います。やったら多分成功すると思います。少なくとも、私には無理です。すすめる本人が無理だと言っているんで、説得力はゼロです。

ただ、真似して同じようにできるようになることの威力は折り紙つきです。同じように書けても、そこにオリジナリティーが乗るかどうか、これだけは残念ながら、神様にお願いするしか無いと、私は思っています。

最後に僕の好きな記事を貼っつけときます。エンタメとして成立している数少ない書き手さんだと思います。

アルファブロガーなんて、いいことがひとつもなかった: やまもといちろうBLOG(ブログ)
今年で、アルファブロガーの選考がなくなるそうです。良かったですね。 …


文:シンタロヲフレッシュ

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