西尾維新「恋物語」読了
貝木よ。
個人的には語りシリーズは鉄板ですが、エピソード的に、阿良々木、戦場ヶ原、羽川、これらの登場人物が、とくにガハラ、羽川あたりがメインのエピソードだけ読んでいます。@フレッシュです。
具体的に言えば、化物語、傷物語、猫物語白黒、そして、恋物語です。
鬼物語はまだ読んでません。
ネタバレするほど野暮じゃないっていうのが、私の心情ですが、はっきり言って、シリーズ通して読まないと、登場人物でお前誰だ?ってことが往々にして起こります。起こりまくりです。
猫物語を読み返して、ああ、なるほどと、感心しなおしたのが、素直な感想ですが。
どうも、はっきり言って、どうしてもシリーズ物は、起承転結でいうと、「承」の部分がたるくなるのは仕方がない部分だと思います。「転」でいろいろひっくり返すための伏線の状況なわけで、コレばっかりはどうしようもない部分だと思ってます。必要悪と言えばかっこいいですけど、たるいだけです。
セカンドが最高になりやすいのは音楽だけですね。weezerしかり、phoenixしかり。
ひとことだけ言わせてもらえれば、貝木好きなら買っとけ。
シリーズの感想としてですが、どうしてガハラさんがああも魅力的なのかというと、絶対に最強の噛ませ犬としての羽川が効きまくっているからでしょうね。
「最強の噛ませ犬」という手法は古くからある作戦です。「みゆき」とかもう、涙なくしては読めません。鹿島みゆきが素敵すぎて。
もちろんただの噛ませ犬としては終わらないのが維新先生なので、未完結なシリーズだけにうかつなことは言えませんが。巨乳設定だけで、委員長オブ・ザ委員長の羽川にお願いしたいくらいですが、やはり新世代のツンデレちゃんが最高にクールでかっこよくて可愛いわけで。
「心の闇」とか書いちゃうと手垢にまみれて、ちょっと恥ずかしさすら感じますが、ありふれた闇を克明にかき分ける技術ははっきり言って東野圭吾と双璧を張れると個人的には思っています。
以上が感想です。未読の方はどうぞ。
しかしどうして新品が買えないの?売り切れなの?
西尾本は値崩れしないので、新品がいいよね。
文:シンタロヲフレッシュ
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