スマートスピーカーを買った。これで5台目だ。最初に買ったのは2017年、もう9年前のこと。
白状すると、過去の4台は全部、ただの”スピーカー”になった。音楽は流す。でも、話しかけなくなった。
スマホをもっていない娘が好きな音楽を音声だけで聴いている。彼女には良い買い物だったかもしれない。
私にとっては、まあ、なくてもよいけど「あり」くらいのポジション。なのに、また買った。
まだ届いてないが、実はワクワクしている。

今度のこれは流石に今までとは違う。そう思ってる。
なぜならば、Geminiが本格搭載された Google home スピーカーだから。
原稿の下書き、議事録、調べもの。Geminiさんの優秀さ、なかなかのものである。まあまあ賢いのに使い心地も軽いし、GoogleのAI施策も実はそうとう革新的かつ先進的である。
そもそも私の最初のスマートスピーカーは、LINE の Clova WAVE だった。「日本語が通るスピーカーだ!」って、当時はそれだけで感動してた。そこそこがんばったようだが廃版になり、サービスも終了した。
で、私の生活はどうなったか。
概ね代わり映えはしないが、家電をスマホでコントロール出来るようになったし、ボイスコマンドで操れるようにはなった。
そのあとも懲りずに買った。Echo Show も、HomePod mini も。声で天気を調べたり、音楽を流したり、声で電気を付けたり消したり。Audibleを読ませたり。Amazon Echo端末は「本を読んで」で読みかけのAudible書籍を読んでくれるのでスキマ読書が捗る。これは実に便利である。
ただしまあ、いうて便利ではあるが、便利なリモコンくらいの扱いではある。生活のパートナーとはほど遠い。
何台乗り換えても、変わらなかった。
こっちが命令する。向こうが打ち返す。賢い目覚まし時計。
当たり前だ。スマートスピーカーとのやりとりは会話じゃない。こっちの言葉を、あらかじめ用意した引き出しのどれかに振り分けて、決まった返事を出してただけ。引き出しにないことを言うと「すみません、わかりません」。
しかし、次の子はちがう。

正確には、引き出しを探すんじゃなくて、その場で返事を作る。ここがぜんぜん違う。
「枕元のランプ以外、すべての明かりを消して 」
「キッチンの照明を暗くして、リラックスできる音楽をかけて。それとタイマーを 20 分に設定して 」
複雑な文脈を理解する。プログラム的反射ではなく、生成して会話が続く。
今までのスピーカーに「それ」は通じなかった。「あ、さっきの曲もう一回」「ついでにそっちの電気も消して」——通らない。毎回、決まった言い方でフルネームを呼ばないと拾ってくれない。
今度のは、前の話を覚えてる。「それ」「さっきの」が効く。効くはず!
もちろん、電気を点ける部分は今までと変わらない。裏で同じ命令を叩いてるだけ。しかし、これからはよりスマートになる。状況やコンテクストを理解して、こちらに都合の良い提案や深いやりとりが出来る。
見た目の変化は乏しいが、明確に別物だという期待はしている。
ダンシングフラワーと、AIBOくらいの違いだと思っている実際。
動かないドラえもん。喋るだけの C-3PO。体はまだない。机の上で、しゃべる。こちらの発話に、答えをその場で生成する。
苦節10年、5台買って、やっと会話できるやつが来る。もしかして相談相手になってくれるかもしれない。
悔しい出来事を泣きつくいて、冴えたアドバイスをもらうまでにあと何台だろうか。以外ともうすぐじゃないか。
Google Home – スマートスピーカー – Google ストア
文:阿部信太郎 / シンタロヲフレッシュ
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