共にみる夢

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共にみる夢

バリスタ

痔を患った友人と話す機会があったのだけども、自分ではぬれない患部に薬を塗ってもらう歳に、誰に頼む? という問いに対して「妻」で一致した。

親でもなく、妻。母ではなく、妻。

痔の話しではなく、チームの話。

個人の時代なんかとうに終わっていて、ずいぶんと前からチームの強さを感じている。

組織と言うほどの大きさのないフットワークの軽い個人のつながりよ。

それは「SNSが個人を浮上させた」結果、自分に合う人を見つけやすくなったころから実は始まっていたわけで。

自分の夢の為に走る人、そして、それを支える人、それぞれが共に夢を見たほうがずいぶんと遠くまで行けるのだ。車輪の数は問題ではなく、動力は多い方が良い。

夢を支えると表記すると「自分の夢をうっちゃってサポートする人」のように見えるけども、同じ夢をかなえるために自分の願いを諦めるでもなく併走するイメージが実に近い。地球と月のように、お互いの引力に干渉をうけあう。時に軌道をはなれ外宇宙まで飛び立てる航宙船。

寄りかかったり、風よけになったり、背中を押したり、それは近しい場所にいるからこそ出来る寄り添い方で。

で、夫婦とは最小のチームだったりする。

妻と語り合う夢は素敵だ。立ち位置の違う人からのアドバイスは気づきも多い。最愛の理解者か、はたまた最恐のコメンテーターか。

ちょうど昨日、妻と働き方の話をしたのだけどもとても有意義だった。この人は僕を精一杯支えてくれているし、僕もそうしたいと思った。

何でもない日に有給をとろうと思う。いいねー。

○○まで勉強会に行きたいんだけど、いいねー、家族旅行を兼ねて行こうよー、行って来なよー。

彼女のおかげで果たした夢がどれほどあるだろうか。

彼女が生んだ僕の笑顔がどれほどあるだろうか。

もっと遠くへ行こうと思う。一緒に。

共感者、共犯者がいると、強い。車輪は少なくてもよい。動かす人間は多い方が良い。

だって、一人が休んでもまだ前に進むんだから。疲れたら休みなって言えるんだから。

足取りは軽く、会話を弾ませて。

会話こそ、僕を走らせるガソリンだ。

文:シンタロヲフレッシュ

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