[デジタルカメラ] 直接反射光をカットする?C-PL(円偏光)フィルターってなんや?
陥ってますか?沼に!
足首くらいまではレンズ沼に落ちている私ですが、先日写真を撮っていて困った事がありました。
シチュエーションで言えば、娘が川で水浴びしている時の話です。
水面が反射して、水感が損なわれる!
川の中を撮影する際、水面に太陽の反射が出来て、水の中がうまく写せない。ありがちな話です。自然現象だから、と諦めてませんか?僕もそうでした。
でも、便利なものがあるんです。
C-PLフィルター(円偏光フィルター)
脳内でドラえもんの声に変換してほしいわけですけども。
PLはPolarized Lightの略で、日本語だと偏光です。
イチローがかけてそうなサングラスを思い出して下さい。アレも偏光レンズです。
Amazonなんかだと、PLフィルターとC-PLフィルター、2種類あって違いはなんだ?と思うかもしれませんが、デジタル一眼で使う場合はC-PL(サーキュラーPL)フィルターじゃないと、AFに影響を及ぼしてしまいます。
デジカメのフィルターでPLとCPLの大きな違いはあるのですか? – Yahoo!知恵袋
第3回 PLフィルター(1) 青空と白い雲をもっと印象的に撮ろう 【レンズフィルター 初級講座】 – スタジオグラフィックス
デジタル一眼レフカメラ入門初心者講座/偏光(PL)フィルターを使おう
C-PLフィルターの効果は?
僕の場合、欲しい機能はズバリ「反射光の除去」です。
第4回 PLフィルター(2) 反射を除去してきれいな写真を撮る方法 【レンズフィルター 初級講座】 – スタジオグラフィックス
今までまったく意識しませんでしたが、実はファインダーで切り取った世界は反射光がいっぱい。
水面やガラスの映り込みはもちろん、空気中でも水分に環境光が乱反射をしています。目で見たように空の色が撮影できない理由は、空気中の光の乱反射です。
C-PLフィルターの効果を最大限に引き出して写真を撮ると、いかに世界が反射光で満ちているのかわかって、すごく面白いです。(全ての反射光をカットできるわけではありません。)
C-PLフィルターは、効果の量を調節できる
偏光レンズの仕組みは複雑で、いまいち説明できないのですが
こういう風な「スリット」で説明されることが多いです。
C-PLフィルターは、この「スリット」を回転させて、効果の量を調節することが出来ます。
つまり、反射光を「まあまあ取り除く」こともできるし、「まあまあ残す」こともできるというわけです。
C-PLフィルターは風景写真用なの?
山や川、草木が反射光に邪魔されず、本来の色で写るC-PLフィルタ。こうなってくると風景写真で生きるフィルターでしょ?と考えるかもしれません。
僕の考えは少し違っていて、日差しの強い「夏」向けだったり、屋外ならどんなシチュエーションでも生きるフィルターだなぁと思っています。
カメラのライブビューモードにして、フィルターをクルクル回しながら偏光のカット量を調節すると、ファインダーの中で今まで目で見ていた世界と違う世界が切り取れて、楽しいんです。
C-PLフィルターは万能じゃないよ
なかなかおもしろく実用的なC-PLフィルターですが、注意点もあります。
C-PLフィルターは、言わば、光を選別するフィルターです。レンズにサングラスをつけているようなものなので、レンズ本来の明るさをフルに活かすことはできなくなります。
屋内だとむしろ光量不足になり、感度を引き上げてしまう原因になります。当然画質は劣化します。
とは言え、屋外で日の光の下だと光量不足になることはほぼないので、そこまで気にすることもないでしょう。
また、屋外でのポートレート撮影にも向きません。画質が悪くなるのと、人の反射光(偏光)を除去してしまうと、不自然になるからです。
逆光時にも効果はありません。
偏光レンズはスリットの要領ですから、使用時に色々と制限がありますし、カメラを横位置から縦位置に持ち替えた際には、フィルターを90度回転させて、効果を調整する必要があります。
個人的には「C-PLフィルター」は一枚あると捗る
いいのを買おうと思うと、5-6千円ほど(一番いいのだと一万円くらい)してしまうC-PLフィルターですが、屋外で写真をとることが多い方ならレンズを買い足すよりも、フィルターを買い増した方が気に入った写真が取れる可能性が高まると思います。
反射光の除去はパソコンのレタッチでは出来ない(やりにくい)加工です。デジタル現像派じゃない方でも、色味にこだわった写真が撮れるのでオススメです。
僕が買ったC-PLフィルターのレビューは後ほどするとして、激安でもそこそこ効果のあるものも出回っているようです。
もちろん、国産の信頼できる物を選べば、安物買いの何とやらは防げるでしょうね(笑)
僕が買ったのはこれ。
安定の国産品はこれ。
レンズの口径を確かめて、間違わないように購入してくださいね!口径が合わないとレンズにはまらず使えません。
あと似たようなフィルターで「ND」とか「UV」って名前のものがあるので、種類も間違えずに「C-PL」を選んで下さい。
「単焦点レンズを初めて買ってシャッターを切った時の衝撃」は味わえませんが、フィルターを物理的にクルッと回して(偏光カット)の効果を調節するのは、趣もある作業だし、効果もリアルタイムに確認できるほどに抜群なので、新しく写真を作る楽しみを提供してくれて良いです。
ファインダーを覗いてフォーカスを合わせてシャッター切るだけの作業にプラスアルファがあって新鮮です!
オススメです。
※レビュー書きました!
爆安だけどちゃんと使える「GLEEN.L」のC-PLフィルターを買ったぞ!*prasm
文:シンタロヲフレッシュ
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